劇団初となる新人公演。当時の新人劇団員を中心にキャストを決定し、オムニバス形式で四つの短編作品が上演された。それぞれ演出家が異なっており、「オーディション」と「四つの瞳」が横山望、「なんてったってアイドル」は関智一、「マンション」は藤田健次郎が担当した。初なのだがZwei（ドイツ語で“2”）で、何のキャンペーンなのかはいまだに謎（笑）。その後、新人公演的なこの“例外〜”は恒例となる。

「オーディション」
理不尽かつテキトーな質問ばかりする審査員の前で、なんとしてもオーディションに受かりたい一心で嘘ばかりつく吉田さんを描くドタバタ喜劇。
「四つの瞳」
「二十四の瞳」に憧れる夢見がちな過疎の村の教師・久子が現実的でシラけている生徒たちをいかにソノ気にさせるか奮闘する。
「なんてったってアイドル」
才能がまったくないが社長令嬢というだけでアイドルデビューが決まった美奈子を、どう売るか苦悩する事務所スタッフ。当の美奈子は売れる気満々という噛み合わなさ。さてどうする？
「マンション」
マンションの前で彼氏を待ちながら浮かれている直子に出くわす、ネガティブ思考の中田。テンションの違いから衝突を繰り返すのだが、最後には…。

【作・監修】小野真一
【日時】1998年8月29日（土）〜30日（日）
【場所】恵比寿オークルーム
【料金】前売・当日共：2,000円
【公演回数】全4回
【収客数】約300人
【CAST】※オムニバスドラマ
「オーディション」
吉田：林智子
杉村：谷口琴美
滝沢：桜井康二
「四つの瞳」
大石久子：津本陽日
三原礼子：阿部まゆみ
田中磯吉：荻原秀樹
「なんてったってアイドル」
美奈子：小野沢洋美
金子：大内千里
正：小西克幸
「マンション」（ダブルキャスト）
直子：中村貴子／谷口琴美
中田：村上暁則／遠近孝一（客演）