宇宙人も怪獣もウル●ラマンも出ないウルトラ警備隊はどんなものなのか？　そして“仕事”に、自分なりの価値を見いだすことの大事さがテーマ（だと思われる）作品。キャストも少ない一幕のコメディ芝居ながら、深い内容にあとから考えさせられる。そして、最近のヘロQではおなじみになった感のあるオープニング映像は、この公演ではじめて行われた。なにせ題材が題材なので、戦闘機や怪獣などのプロップから、格納庫からの発進シーン（いわゆるワンダバ！）など、可能な限りの特撮技術を駆使して製作された逸品である。

宇宙人から地球を守るべく組織された地球警備隊EGGは、宇宙人退散後、その存在意義をなくし始めていた。中でももっとも評判の悪い99小隊に、ある日新人神林光がやってくる。意気込んでやってきた彼だったが、99小隊のあまりのぐうたらさに戸惑ってしまう。そんなとき、いきなり現れた神林の母が「最終対策装置」生命体消去スイッチを押してしまう。一時間以内にこの部屋から脱出しなければ、自分たちは消去されてしまう！　果たして99小隊の面々は助かることができるのか。

【作・演出】小野真一
【日時】2001年8月8日（水）〜12日（日）
【場所】新宿　シアターサンモール
【料金】前売：3,200円
　　　　当日：3,500円
【公演回数】全8回
【収客数】約2300人
【CAST】
最上一休：関智一
岡里奈子：長沢美樹
永井豪三：小西克幸
徳川作見：横山望
神林光：永松寛隆
諸星団十郎：西沢智治（客演）
神林キヨ：小野真一（客演）