座長・関智一がもっとも愛する作品という『電波ヒーロー』が、ついに再々演。公演時期にあわせて季節も春になり、主人公の古澤役には、『さんにんのかい』で座長と共演したつながりで高木渉氏を招聘し、さらに新キャラクター成池亮が登場するトコロなどが大きな変更点。キャラクターそれぞれの立場の違いから出る意見の相違が、物語の進行をよりスムーズで深いものに変えている。座長曰く、「再演を重ねるほどに、実年齢が役年齢に近づいていって、説得力がでる」とのことだが、そのとおり、マイナーチェンジというよりもバージョンアップした仕上がりになった。ちなみに成池亮のモデルは、『ウルトラマン』をデザインした、現代芸術家の故・成田亮氏。