ヘロQ、お得意のファンタジー風時代劇! 作品に関しましては、本編を見ていただきまして…ココではちょっとトリビアネタを。
◎作・演出が座長・関智一だが、例によって本が進まず、プロットを持って小野真一氏に相談したところ、3,4日で「試しにあのプロットから自分なりに書いてみた」と、脚本を書いてくれたという。座長は多いに感嘆し、感動したが、結局参考程度にしか活かしていないとか。
◎術を使って魔を倒すということで、脚本初期では真言呪文を唱えていたが『孔雀王』みたいだし、ちょっと罰があたりそうで怖い(笑)ので、ボツった。
◎その小野版仮脚本では、仮の呪文が「アブラマシマシメンカタメ〜」と、某“ラーメン次郎”でオーダーするときに唱えられる呪文(笑)みたいのだった。
◎物語の重要な小道具である「退魔七支刀」をはじめとする武器類には、はじめ名前がなかった。そこでパンフレット製作時に編集担当が“勝手に”名前をつけ、性能を“勝手に”考えた。それを読んだ座長が急遽脚本を変更し、劇中でも「退魔七支刀」と呼称されることになった。
◎六道衆というが、5人しかいないじゃん…と言う無かれ。六道とは、仏教におけるあの世の概念。畜生、餓鬼、修羅など6つの世界のいずれかに輪廻するというっていうアレ。竜巻の父・嵐が最後のひとりだったが、彼亡き後補充なく来たのだろう。だって別に6人いなくてもいいのよ、そーゆー名前だから。裏設定だけど。
◎裏設定ついでに、紅蓮と鎌鼬は黄泉御前が生み出した妖魔だが、これは焔と竜巻のふたりの力を取りこんで誕生させた(というくだりが初期脚本にあった)。自分と同じ力を持つものとの戦いというのは、かなり燃えるシチュエーションだが、演出的に活かす尺がなくなり、そこは特に深く描かないことになった。
◎公演パンフレットには、キャストに「トン吉の父と母」がいるが、本編には出てこない。これは尺の関係で最後の最後の脚本修正で削除されたため、パンフ修正が間に合わなかった。
◎パンフレットでは、イイ男な素顔で川田洋司氏に撮り下ろしていただいちゃってる松浦氏と門脇氏。でも実際の舞台用の衣装は顔がほとんど見えない、着ぐるみ一歩手前なシロ物だった。本当、スミマセン。