例外公演も4回目。今回は研究生から劇団員となった4人に、新人の上田伸哉を加えた5人を投入。まさしく新人公演と呼ぶにふさわしい、エネルギッシュでハイテンションな作品となっている。また、脚本は放送作家やミュージシャンとしても活躍している伊福部崇氏に依頼し、新しいケミストリーを生み出すことに成功している。規模こそ小さいが、次世代のヘロQを予感させるに足る、小劇場演劇らしい演劇（誉め言葉）であった。

落ち目のアイドル・橘くるみがパーソナリティを務める深夜ラジオ番組。じつはもう誰も聞いていないことがわかり、スタッフたちは打ち切りを考えていた。しかし、常にハイテンションのくるみにそのことが言えず、いつものように本番がはじまる。くるみの誕生日であるこの日、ファンからプレゼントとしてぬいぐるみが届いたのだが、ソレには爆弾が仕掛けられていた。ストーカー、爆弾処理班、刑事、放送作家、マネージャーなどなど、いろんな人を巻き込んで、それでも生放送は続いて行く。

【脚本】伊福部崇
【演出】関智一
【日時】2004年11月11日(木)〜14日(日)
【場所】下落合　TACCS1179
【料金】前売：2,800円
　　　　当日：3,000円
【公演回数】全6回
【収客数】約600人
【CAST】
沢木啓一：永松寛隆
大場三恵子：松本和子
音成夢子：林智子
速水真紀：津本陽日
橘くるみ：山中久代
斉藤信二：上田伸哉
中須藤浩：野原仁嗣
陸奥信治：大角裕介
天野康江：那珂村タカコ